マイクロメセナ MICRO MECENAT

マイクロメセナ

マイクロパトロンクラウドファンディングシステム
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KOSOYU IN MEMORY by Michal Martychowiec

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現代アートのためのプラットフォーム「マイクロメセナ」は、ポーランド出身で成長著しい現代アーティスト、ミハウ・マルティホウィエツによるプロジェクトを開催します。舞台は、石川県の加賀「古総湯(こそうゆ)」。対象物と見るものの関係性や、空間そのものをテーマとする姿勢など、一貫してコンセプチュアルな作品を発表し続けてきたマルティホウィエツは、日本独特の文化である銭湯(共同浴場・総湯)を身体的コミュニケーションや親密感の共有といった「非言語的」な時間の漂う特殊な場所と捉えています。古総湯建物の特徴のひとつでもある「色ガラス」にインスピレーションを得た『In Memory』は、色彩を用いてある状況(コンテクスト)を古総湯内に作り出す、サイト・スペシフィックなインスタレーション作品です。

展覧会会期
2013年3月23日(土)〜2013年5月5日(日)
開館時間 6:00~22:00 会期中無休(但し、3/27(水)、4/24(水)、午前中は休館)

関連イベント
オープニングパーティー 3月23日(土)14:00〜16:00 振舞屋台
プレビュー(作家による作品説明) 3月23日(土)14:00〜15:00

会場情報
古総湯(こそうゆ)
石川県加賀市山代温泉18-128
tel. 0761-76-0144
入場料 大人500円、中人200円、小人100円(古総湯施設使用料含む)

山代温泉観光協会(http://www.yamashiro-spa.or.jp/
concept

日本における「銭湯」の重要な機能は、身体的側面よりもむしろ精神的側面において理解されます。「スキンシップ」という和製英語は、身体的な距離感と心理的親密感の対応関係を示す日本独特の概念ですが、銭湯文化を語る上でもしばしば登場する言葉です。銭湯とは「非言語的な対話」が重要視される場であり、それは銭湯という空間の特徴を定義づける上で重要な認識です。

『In Memory(イン・メモリー)』は、色彩を用いて、ある「状況(コンテクスト)」を古総湯内に作り出すインスタレーションです。色は、言語的な意味を持ちません。しかし人間の原始記憶(プライマル・メモリー)に通じる色は、見る者のなかにある種の感覚や感情を喚起します。赤は、熟した果物の色 ― 行動を促すような動的感覚が起こります。また木の緑は、家を作る材料や食料の可能性に結びつき、平和や希望の感覚を喚起します。色が支配するのは、本能に結びついた感情や感覚であり、それは言語以前のものです。「非言語的」な空間である銭湯は、言語や論理のルールで構成された「近代」とは一線を画す場であるとも言えますが、原始記憶に通じる色を使用することは、その意味を二重になぞることにもなります。

観客は空間を横切り、歩き回ることで、自分や他者の身体の上に投影される色の存在に気づきます。「色」を認識する知覚体験が、見るものの中で生まれ、またすぐに消えていきますが、それは絶え間ない「ハプニング」の場である銭湯のあり方とよく似ています。色を見て、感じる「観客」の存在そのものが『In Memory(イン・メモリー)』の中心であり、それは銭湯がインテラクティブ(相互交流的)な交流の場であることをも、まさに象徴しています。

  • 作家の言葉


    • The Japanese bathhouse - 銭湯has a very particular and important function for the Japanese, as the function is not purely physical, its importance is on the mental level. The Japanese term スキンシップ – skinship has been created to refer to a certain physical intimacy – it has been often used in the context of the bath house, which is supposed to facilitate a physical intimacy leading to an emotional intimacy. The bathhouse is thus the place, basically, depending on the communication, which is not related to language.

      In my project I create contexts, which are depended on the audience rather than the space, although they take their place in a space. The bathhouse is a space but at the same time it is a context of a permanent happening, exchange of this very special communication. I will operate in this project with colour.
      The colour does not signify. It rather holds certain memory, a primal memory- so a pre-memory and so is a catalyst in creation of our feelings. The green colour of trees evokes a feeling of peace, for to our ancestors seeing a green tree equaled to several possibilities: source of food and wood for building a house – shelter. The red is a proof of edibility of a fruit, etc. The color holds an encoded memory.

      Giovanni Anselmo’s “Particolare” in the early 70’s operates with a thought. The color operates with an emotion - according to Louis Kahn, it is the feeling, which allow human being to develop the economy of the thought. “In memory” does not point at an object, does not prove that something is “particular”, but rather that “we are particular”. The colour does not signify, but the projections of colour make us signify – the appearing and disappearing contexts as we move through the space. A projection at the wall, is not pointing at the wall, but rather at us looking at the wall and thinking-feeling. In “In Memory”, we are the context, just as the bathhouse is. The colour, of which important element is the emotion and feeling, also symbolises the bathhouse’s function: the place which transcend our present modernized society in where the logos=language predominate.

profile

Michal Martychowiec(ミハウ・マルティホヴィエツ)



1987年ポーランド生まれ、現在ベルリンおよびロンドン在住。ロンドンのセントラル・セント・マーティンズ・カレッジ修士課程を主席で卒業後、西洋哲学・思想・美学および美術史の文脈を主な主題とし、一貫してコンセプチュアルな作品を発表してきました。キネティックアート、オプアートに高い関心を示し、Soto (Jesús-Rafael Soto, 1923—2005)にオマージュを捧げた”Blue, Red, Green”(2011)、また満月を定点観測し、月と見るものとの間に横たわる空間そのものを作品とした写真シリーズ“moon 1.5ft→∞”(2009)など、観客との関係性そのものをテーマとすることもマルティホヴィエツ作品の特徴のひとつです。また2010年より、オペラの演出や制作(ポーランド2011、韓国2012)にも携わるなど、その活動範囲は多岐に渡ります。

主な展覧会
2012- FUTURE, LANDSCAPE. A changing exhibition., Venice
2011- Blue Red Green, gift_lab, Tokyo (solo)
2011 - Drawing Connection, Siena Art Institute
2011 - Stone in water, site specific installation, Palazzo Rizzo Patarol, Venice (solo)
2010 - Awake and Dream. Documentation, Patio Art Centre, 9th International Festival of Photography, Lodz (solo) ….等多数。

パブリックコレクション:
Signum Foundation, Venice
Galerie Denise Rene, Paris
Cruz-Diez Foundation, Texas
British Artists’ Film & Video Study Collection, London
Dawid Tomaszewski Foundation, Berlin

http://www.michalmartychowiec.com/
photo

what's ko-so-yu



「古総湯(こそうゆ)」とは、明治時代の「総湯(そうゆ)」(※共同浴場の名称)を復元した温泉施設です。石川県加賀の山代温泉では、誰でも気軽に楽しめる共同浴場のことを「総湯(そうゆ)」と呼びます。
古総湯は、二階の休憩所、浴室の床や壁の九谷焼のタイル、またギヤマンと呼ばれた色ガラスも当時のまま再現され、入浴しながら温泉の歴史や文化も楽しめるオリジナリティ溢れる銭湯です。
石川県加賀市の山代温泉は「総湯」を中心に宿・商店が立ち並び「湯の曲輪(ゆのがわ)」と呼ばれる貴重な温泉地の原風景を形成しています。「古総湯」の建築物および湯の曲輪は、街全体の再興に大きく貢献した点が高く評価され、2012年グッドデザイン賞を受賞いたしました。


山代温泉観光協会(http://www.yamashiro-spa.or.jp/